就職活動を振り返って、自分の印象・意見

November 30, 2012

(written by: Willy Yanto Wijaya)

Thanks to Takei Sensei and Takano Sensei for the grammatical corrections.

今年の就職活動を振り返って、様々な印象を感じました。1月から始まって、約5ヶ月の間、いろいろな活動を経験しました。自分の日本語能力は不十分でしたが、自分なりにそれらにチャレンジしてみました。

率直に言うと、日本の就職活動は大変です。なぜかというと、いくつかの理由があります。一つ目の理由は、就職活動の流れのステップが非常に多いということです。一つの会社だけでも、説明会、エントリーシート、テストや適性検査、見学会、履歴書、数回の面接などがあります。もし学生が一つか二つの会社しか応募しなかったら、そういう様々なステップはまだ問題にならないと思います。ですが、事実を見ると、一人の学生は平均10社以上を応募している状況でした。なぜこのような多くの数を応募したのでしょうか。二つ目の理由はほぼすべての企業が同時に募集を行っているということです。日本の就活の期間は非常に厳しくて短いと考えています。この短い期間を逃してしまったら、たいていチャンスもなくなってしまいます。いわゆる、日本の就職活動期間はフレキシブルではありません。このような理由から学生達は多くの会社に同時に応募しなければなりません。三つ目の理由はこの就活期間は学生の卒業の1年前に行われて、この期間のあいだ学校での勉強・研究がとてもやりにくくなってしまうということです。このような理由で実は日本の学生にとって、就職活動は本当にチャレンジのある期間だと考えています。

このような厳しい就職活動は世界のなかで日本と韓国だけです。日本は卒業の1年前に、韓国は卒業の半年前に行われています。ほかの国の場合、例えばインドネシアやアメリカなどでは、卒業してから就職活動を始めることが一般的です。そのため、例えばインドネシアでは大学を卒業して、まず本当の第一希望の企業に応募します。失敗したら、次の希望に応募します。このような過程は学生にとってメリットがあると思います。自分の情熱と合っている企業で働けば、もっと幸せな生活ができるのではないでしょうか。さらに、実はインドネシアでもアメリカでも転職は普通のことです。もちろん、日本の就職活動の過程に関しては、メリットもあります。学生は卒業したら、すぐ働けます(いわゆる収入のある社会人と呼ばれています)。特に、企業にとってこのような短く厳しい就活期間は非常にメリットがあります。期間が短いので、募集が効率的になります。一年の残りの期間は研修を行なうこともできます。

しかしながら、学生にとって以上のようなデメリットを考慮すると、企業にもデメリットが発生します。同時に非常に多くの企業に応募することで、企業は実際には興味があまりない学生の応募資料も受けることになり、企業にワークロードも増えてきます。選考プロセスも忙しくなって、実際に興味のあまりない応募者が選ばれる可能性も増えていきます。全体的なミスマッチ率も高くなってしまいます。一方、学生もこの短い就活期間に関して、不安を感じて非常に多くの企業に応募して、本来の希望を見失うこともよく起こるようになってしまいました。

結果としては、仕事に情熱のない人は多くいると考えています。こういう状況で社員の生産性にも結局悪い影響があると思います。その結果としては、毎日の生活も幸せではなくなってしまい、全国のGNH(Gross National Happiness)も下がります。

したがって、どのように変えれば、より効果的な就職活動や応募プロセスを達成できるのか;どのようにやれば、より幸せな企業の環境を実現できるのかということが、非常に重要な課題であると考えております。